金魚の身体に血がにじむように赤い斑点が出ると非常に焦ります。
お察しの通り、それは病気のサインです。
身体に白い模様が出る病気は種類が多く見分けるのが大変ですが、赤色の斑点などが出る病気は限られています。
適切な薬と治療法で治るものですので、慌てずにじっくりと対処しましょう。
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色々使いましたが、個人的にはこれが使いやすかったです。塩分濃度計測に。
赤斑点:赤い班点や血がにじむ
金魚の身体に赤い斑点が出来たり、血がにじむ状態は赤斑点です。
基本的には本体に発生しますが、個体によってはヒレの根本付近にできることもあります。
初期症状は米粒程度の赤い点が本体に一つ又は複数でき、次第に斑点が大きくなりその数も増えます。
初心者の方で赤斑点と間違えやすいのがイカリムシです。
イカリムシ自体は白色なのですが、根本がニキビのように赤い炎症を起こすため間違えやすいのです。
赤くにじんでいても白い糸のような物が出ていればイカリムシ、糸状のものが全くなく血がにじんでいれば赤斑点です。
治療方法と有効な薬
赤斑点は水質悪化や体力低下により細菌が引き起こす炎症です。
1週間程度の0.5%塩浴で治療可能ですが、初期症状または病気に強い個体に限ります。
細菌性皮膚炎や運動性エロモナス症とも言い、エロモナス菌という細菌が原因になっているためこれに有効な治療を使用します。
0.5%塩浴にプラスして観パラDやグリーンFゴールド顆粒などで薬浴をします。
有効な薬
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グリーンFゴールドリキッド(オキソリン酸系) |
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観パラD(オキソリン酸系) |
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グリーンFゴールド顆粒(フラン剤系) |
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エルバージュエース(フラン剤系) |
メチレンブルーなど色素剤の薬に比べ、これらの薬は非常に強力なので必ず適切な量で使用してください。
赤班病の詳しい内容はこちら。
穴あき病:赤と白の傷・炎症
穴あき病は幹部に赤や白色が混じった傷または炎症を引き起こす症状です。
基本的に一ヶ所でウロコや肉がただれ落ちるような状態になります。
これだけで判断できませんが、穴あき病のほとんどは菌がウロコよりも内部に侵食しているので、ウロコが剥がれ落ちる現象が見られます。
その箇所が血でにじんだり白い膿が出ているならば穴あき病の可能性大で、治療する必要があります。
治療方法と有効な薬
穴あき病とはっきりわかるほど進行しているならば塩浴プラス薬浴をお勧めします。
薬浴により幹部の赤色や白色がほぼなくなってもすぐには本水槽には戻さず、その後1週間程度は塩浴して再発しないか様子見してください。
穴あき病は完治までが長い道のりになることもあり、1か月ほどの治療が必要になることもあります。
その場合、塩浴+薬浴は最長でも1週間でやめ、3日間ほど塩浴のみに切り替えて体力を回復させ、そこへまた薬を少量ずつ入れて1週間の塩浴+薬浴をします。
有効な薬
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グリーンFゴールドリキッド(オキソリン酸系) |
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観パラD(オキソリン酸系) |
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グリーンFゴールド顆粒(フラン剤系) |
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エルバージュエース(フラン剤系) |
オキソリン酸系で全く効果がない場合はフラン剤系へ切り替え、フラン剤系で治らない時はオキソリン酸系に切り替えると良いでしょう。
充血:尾びれに赤い筋
主に尾びれに充血したように赤い筋が出ていることもあります。
この段階ではまだ何の病気かは特定できませんが、尾びれの充血は何らかのストレスを感じている状態です。
ストレスとは例えば
- 水質悪化
- 水質変化
- 急激な温度の変化
- 過密飼育
- 外部からの刺激(音や振動)
- 水槽内のいじめ
- 体力の低下
- 急激な温度の変化
- 病気の予兆
などがあり、金魚にとっては良くないことが起こっている状況です。
治療方法と有効な薬
充血しているだけではまだ何の病気なのか、そもそも病気なのかが判断できませんので薬は使用しません。
もしも水質悪化や過密飼育など心当たりがある場合は、まず最初にそれらの対応をしましょう。
原因がそれらでないならば本水槽から離隔して0.5%塩浴をして様子を見ます。
わからない段階で薬を入れてしまうと、かえって薬浴がストレスになるため塩浴のみで結構です。
0.5%塩浴で充血が治ったならば水質悪化、過密飼育、水槽内のいじめ、体力の低下あたりが原因ですので、今後はその対応に取り組んでください。
充血が治らずに身体に病気が発生した場合は、症状から適切な治療を行ってください。

写真の金魚のケースでは、ツリガネムシによる薬浴治療、水槽の狭さ?が原因で充血していたようです。
その時の様子は以下で書いています。
赤い病気と治療方法まとめ
血がにじむように赤い個所が発生する病気は
- 赤斑点
- 穴あき病
があり、どちらもエロモナス菌により発症します。
エロモナス菌に有効な治療方法は「0.5%塩浴+薬浴」で、病気の特性上治療期間が長引くこともあります。
薬はオキソリン酸系ならば「グリーンFゴールドリキッド」と「観パラD
」が有効で、フラン剤系ならば「グリーンFゴールド顆粒
」と「エルバージュエース
」が効きます。
赤い病気の特殊な例としては尾びれが赤くにじむ充血の症状があり、これは何らかのストレスを抱えている状態で起こるものです。
充血だけでは何の病気か・原因かは特定できませんので塩浴のみで対処し様子を見ましょう。
本水槽は大幅な水替えを
充血も含めて金魚に赤い症状が出た場合、水質悪化により生体の体力低下やエロモナス菌の繁殖が起こっていると判断できます。
本水槽に病気になった個体以外にも魚がいる場合、その魚も発症する可能性が高いので水槽掃除をお勧めします。
具体的には
- 水槽の8割程度水替えとフィルターや小道具の掃除
- 水槽のリセット・フィルター掃除
が必要です。
濾過バクテリアが定着した水を変えてしまうのは勇気がいりますが、金魚が病気になっているということは濾過バクテリアの濾過が間に合わないほど水が汚れている(エロモナス菌が増えている)証拠です。
病気の再発防止や他の金魚の発症防止のためにも大幅な水替えは必須です。
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