ツリガネムシ病 白い点 尾びれ エピスティリス症

金魚に白い点が発生する病気と言えば白点病がありますが、それとよく似た病気に「ツリガネムシ病」があります。

飼い始めの方には見分けが非常に難しいです。

識別の難易度は高いものの、適切な治療方法で治る病気です。

また、発症して直ちに重症化するものではありませんので焦らず治療して治してあげましょう。

今回は中度のツリガネムシ病の治療を、写真付きの実例でご紹介するので是非参考にしてください。

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ツリガネムシ病の治療方法

ツリガネムシ病の治療は他の病気に比べて治療がやや長引くと思ってください。

ただ、根気よく治療を続ければ完治する病気ですので時間をかけて対処することが重要です。

治療中に餌をあげても金魚自体には問題ないのですが、それによって水が汚れるので控えた方が賢明です。

また水替えの際は必ず温度を同じにしましょう。

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初期症状は塩浴のみでOK

ツリガネムシ病の初期症状は白点病や尾ぐされ病の初期と見間違えるほどよく似ています。

ツリガネムシ自体の繁殖力は高いですが、綺麗な水(立ち上げ完了している水など)では重症化するほどの繁殖はしませんので、まずは0.5%塩浴のみで対応してください。

塩浴期間・水替えの頻度

初期症状ならば金魚も元気な状態だと思いますので、1日かけて0.5%分量の塩を水槽に入れる形で構いません。

塩浴中ヒーターでの温度設定は基本不要ですが、元の水槽の水と塩浴の水の温度は必ず合わせてください。

水替えの頻度は、2日目は塩浴により個体の代謝が良くなり粘膜が水中に浮いたり、前日までの餌の糞が出ると思います。

なので2日目に全替えを行います。

もちろん新しい水は温度調整・カルキ抜き・0.5%濃度の塩水にして入れます。

次の水替えは水の濁り方などを見て判断し2~3日ごとに1回全替えをします。

3日以上経過して水が濁らず綺麗であってもツリガネムシが個体から離れていることや金魚が出すアンモニアなどの毒素が溜まっていること、塩水は濾過バクテリアの活性が少し鈍ることを考えると、やはり水全替えの必要があります。

塩浴終了の目安・初期症状の治療まとめ

ツリガネムシの白い点が目で確認できなくても、金魚の粘膜内に少数潜んでいる可能性があります。

そのため点が見えなくなってからさらに5日~1週間程度は塩浴を続けましょう。

塩浴での治療方法をまとめます。

  • 0.5%の塩・カルキ抜き・同温度の水を用意
  • 2日目は水の全替え
  • 3日目以降は水の濁りを見ながら2~3日ごとに水全替え
  • 点が確認できなくなった後も5日~1週間は塩浴

中度~重度の治療方法

中度~重度では米粒程度の白い点がはっきりと目で確認できます。

ヒレに発生することが多いですが、重症化すると体にも出来てそこから二次感染を起こし穴あき病などを併発することもあります。

0.5%塩浴+薬浴で治療

中度以降は塩浴にプラスして薬を使用する必要があります。

有効な薬としては

    • メチレンブルー
    • アグテン
    • フレッシュリーフ
    • グリーンFリキッド
    • グリーンFゴールドリキッド・顆粒(重度の際)
  • トロピカルゴールド(重度の際)

があり、金魚にとって毒性が低いものとしては「メチレンブルー」~「グリーンFリキッド」、負担が大きいもが「グリーンFゴールド」「トロピカルゴールド」です。

「グリーンFゴールド」「トロピカルゴールド」は重度のツリガネムシ病に使用すると良いでしょう。

個人的にはマラカイトグリーンが中心のアグテンフレッシュリーフがおすすめです。

多くの論文・レポートでその有効性が認められているからです。

詳しくは以下の記事を参照してください。

ツリガネムシ病(エピスティリス)とは?その発生原因や特徴

薬の塗り込み方

薬の塗り込みは効果的な方法ではありますが必ずやらなければならないものではありません。

患部に薬を直接塗る方法も効果的ですが、この場合直接塗布していいのはメチレンブルーまたはグリーンFリキッドです。

  1. 十分に水で濡らしたタオルを用意する
  2. タオルの上に金魚を置く
  3. 綿棒に薬を取る
  4. 患部にやさしく塗り込む
  5. 塩浴+薬浴へ

水中から出ている状態は高負担になるので、素早く作業を終えましょう。

塗り込みの際に薬がエラの中に入らないように十分注意してください。

綿棒で塗り込みを行ってもそれだけで完治はせず、メインの治療は塩浴+薬浴ですのでこれもしっかりと行う必要があります。

塗り込みにメチレンブルー・グリーンFリキッドを使用した後、薬浴ではそれ以外の薬を使用しても問題ありません。

薬浴方法と期間・水替え頻度

中度以上の症状は完治までさらに時間がかかりますが、水替えの頻度は塩浴時とほぼ変わりありません。

元気な状態ならば0.5%分の塩と適量の薬を数回に分け、1日かけて投与していきます。

少し弱っている状態ならば2日ほどかけるましょう。

塩と薬は同時に入れてOKです。

重症でかなり弱っているならば、まずは塩浴で体力を回復させてから薬を投与します。

塩浴で2、3日様子を見て体力が回復してきたら薬浴をプラスさせます。

薬浴は1週間続けたら一旦終了し、2~3日は塩浴のみで体力を回復させてから再度薬浴を開始します。

ツリガネムシの白い点が見えなくなったら薬浴は終了し、その後5日~1週間は塩浴させて完治です。

他の病気を併発した場合

重度では患部にエロモナス菌といった細菌が付着しいて二次感染を起こし、尾ぐされ病や穴あき病などを併発することがあります。

その際はリスクが高い尾ぐされ病や穴あき病を優先的に治療してください。

エロモナス菌にはグリーンFリキッドやアグテンといった色素剤の薬はほぼ効きませんので、それに有効なグリーンFゴールドやトロピカルゴールドを使用します。

これらの薬でエロモナス菌を処理した後、メチレンブルーやアグテンといった色素剤系の薬でツリガネムシに対応してください。

中度~重度の治療まとめ

  • 治療期間は長めに見る
  • 基本は塩浴+薬浴
  • 患部に直接塗り込みOKなのはメチレンブルーやグリーンFリキッド
  • 元気ならば適量を1日かけて投与
  • 弱っているなら塩浴で体力を回復させてから
  • 塩浴+薬浴2日目は水の全替え
  • 3日目以降は水の濁りを見ながら2~3日ごとに水全替え
  • 点が見えなくなった後も5日~1週間程度塩浴
  • 他の病気を併発したらそちらの治療を優先する

治療期間が長ければ長いほど水替えの頻度も多くなります。

水替えは魚に取って大きな負担になりますので、できるだけ慎重に行いましょう。

治療の写真付き実例

ここからはツリガネムシ病の金魚を治療していく過程をお見せしたいと思います。

ツリガネムシ病 白い点 尾びれ エピスティリス症

丸の個所に白い点があり、点一つでツリガネムシの群です。

米粒よりやや小さいですが、ここまではっきりと確認できるので中度の症状です。

綿棒で塗り込み

まずは綿棒でグリーンFリキッドを塗り込みます。

手順は先ほどご紹介した通りです。

  1. 十分に水で濡らしたタオルを用意
  2. タオルの上に金魚を置く
  3. 綿棒に薬を取る
  4. 患部にやさしく塗り込む
  5. 塩浴+薬浴へ

1.十分に水で濡らしたタオルを用意

金魚 濡れタオル

十分に濡らしたタオルの上で作業します。

2.タオルの上に金魚を置く

置く

タオルの上に金魚を置きますが、決して素手で金魚に触れないようにしましょう。

3.綿棒に薬を取る

グリーンFリキッド 綿棒

綿棒にグリーンFリキッド(メチレンブルー)を取ります。

綿棒の先がベタベタになるくらい取りましょう。

4.患部にやさしく塗り込む

患部 塗る 綿棒 メチレンブルー

ツリガネムシが寄生している患部に綿棒で塗り込みます。

この塗布で魚の粘膜が取れてしまうのは仕方ありませんが、力を込め過ぎずにやさしく塗りましょう。

ちなみにツリガネムシが寄生しているのは粘膜の内側です。

5.塩浴+薬浴へ

塩浴 薬浴 水槽

予め用意しておいた治療用水槽に金魚を入れます。

患部がメチレンブルーの青色に染まっています。

以上5つのステップで患部への塗り込みが完了です。

水中から出てしまっている状態はかなりの負担になるので、塗り込みに時間をかけ過ぎずささっと行うことが大切です。

塩浴+薬浴で治療

塩浴 薬 ツリガネムシ

先ほど金魚を入れた水槽で0.5%塩浴と薬浴を行います。

まずは塩ですが、今回は水槽に10Lの水を入れたので塩は50g投入します。

塩 0.5% 50g

上記のようにカップ内には量の目安の印があります。

このラインでピッタリ50gです。

50gの塩を数回に分けて1日かけて投入していきます。

アグテン ツリガネムシ

こちらは治療薬のアグテンです。

マラカイトグリーンが中心の薬剤で、10Lの水に対しては1ml(≒1g)が適量です。

アグテンも数回に分け1日かけて投入します。

マラカイトグリーン 水槽

こんな具合に、青なのか緑なのかよくわからない色に変色します。

マラカイトグリーンのような色素剤は光によって青文が分解されてしまうと治療効果が弱くなるので、直射日光や照明は避けましょう。

8割 水替え 水槽

そして本水槽の方は8割の水替えを行いました。

2日目・水替え

2日目 患部

2日目の患部の様子です。

白い点が劇的に薄くなりぼやけた状態になりました。

おそらく最初に綿棒で薬を塗り込んだおかげでしょう。

ただ、これでもまだツリガネムシがいる状態ですので治療を続けます。

水替え

そして水の様子ですが、たった1日経過するだけで汚れます。

目に見えるだけでこれだけ汚くなるので、水質はかなり悪化しています。

水を捨て水槽内を綺麗にし、新たな塩水・薬で継続です。

4日目の様子

4日目 治療中

ツリガネムシの白い点はほとんど見えなくなてきました。

ただ、目には見えていなくてもまだ粘膜の内側に生存していますので引き続き治療です。

5日目・アグテン終了

充血 尾びれ

塩浴+アグテンでツリガネムシの白い点は目で確認できなくなりましたが、ご覧の通り尾びれに充血が出てきました。

薬や水槽が狭いのでストレスで出たと思われます。

この日は全水替えをしました。

ツリガネムシの方はかなり改善したので薬浴は終了し、ここからは塩浴のみで様子を見ていきます。

7日目・若干の餌あげ

尾びれ 綺麗 7日目

充血が少し治まり、白い点は出ていません。

ストレスを軽減するために1日1回少量のエサを与え始めました。

元気 デカちゃん

本水槽に戻るまでもう少し辛抱してねん!

10日目

お金魚さんの調子がかなり良いので塩浴を終了して淡水のみに戻しています。

尾びれ 琉金

どこに点が出ていたのかわからないくらい綺麗になっています。

あと1回の水替えと2~3日経過したら本水槽に戻そうと思います。

14日目・治療終了

元気

治療を終了して本水槽に戻しました!

戻してからはストレスもなくなったようで、ヒレの充血もかなり治まってきました。

今は90cmスリム水槽でのびのびと泳いでくれています。

長期間の治療お疲れ様でした!

以上のように、ツリガネムシ病は意外と簡単に治るので今回の治療例を参考にしてみてください。

決して焦らず、じっくりと期間を取ることが大切です。

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