金魚 トリートメント

金魚の購入後、一番初めに行うのが塩浴トリートメントです。

塩浴トリートメントとは購入した個体についた菌や汚れを落としたり、移動・環境変化のストレスを軽減させて体力を回復してあげる作業のことです。

ここでは一番最初の作業であるトリートメントの方法とそれにかかる期間をお伝えしています。

またそれを行う上で塩浴や薬は必要なのか、餌やりや水替えは必要なのかも見ていきたいと思います。

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塩浴の必要性

塩浴 薬

塩浴は水中の塩分濃度を金魚の体内塩分濃度の約0.9%に近づけ、浸透圧による体力消耗を抑えることが目的です。

移動や環境変化でストレスを抱えている金魚に0.5%塩浴をすることでそれ以上の負担をかけない、体力を回復させる効果があると言われています。

また生体にもよりますが、細菌類の細胞内塩分濃度は約0.35%で、0.5%濃度の塩水により死滅することから一定の殺菌作用も期待できます。

参考 → 株式会社キョーリン 山崎研究所:豆知識「塩水浴について」

つまり塩浴で体力消耗を抑え、同時にある程度の殺菌効果も期待できるので弱っている時や病気の初期症状、薬浴を行う際に有効です。

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塩浴も注意が必要

塩浴トリートメントの時は常に晩要約となるかと言とそうではありません。

通常の飼育水から0.5%塩水に変わるのも一つの水質変化ですので魚にとっては一時的にストレスになります。

また塩水は淡水に比べて供給できる酸素の量が少なく、塩水により死滅した菌や魚から剥がれた粘膜により水質が悪化しやすいデメリットもあります。

そのため熟練者ならば無条件で0.5%塩浴を行うのではなく、金魚の様子を見ながら必要に応じて(弱っている、病気の初期症状がある等)濃度を替えたり期間を設定するのが適切です。

塩浴トリートメントのやり方

塩浴トリートメントは人によりやり方が異なりますが、うちの金魚では以下の方法で行っています。

基本的には下の手順ですが、金魚の様子を見ながら対応します。

用意するもの

  • 水槽
  • 温度計
  • エアレーション
  • カルキ抜き
  • 魚取りネット

バケツでトリートメントを行ってもいいのですが、水槽(プラスチック制の昆虫ケースでも可)の方が金魚の状態を多方面からチェックできるので便利です。

エアレーション(ぶくぶく)は酸素供給のために必ず用意します。

カルキ抜き・温度計はホームセンターで安くで購入できますし、100均のダイソーにも売っています。

カルキ抜きがない場合はビタミンCやビタミンC入りの飴を使用してもOKです(使いすぎには注意)。

金魚を移し替える時に素手で触れるのはNGなので、魚取りネットなどを用意しましょう。

初日

  1. 水が入った水槽を用意する
  2. 温度合わせをする
  3. 袋の水を半分捨て、その分の水を入れる(2回行う)
  4. 金魚のみ水槽に入れる
  5. 塩水を作り3回に分けて入れる
  6. 状態をよく見る(重要)

1.水が入った水槽を用意する

本水槽とは別の水槽・バケツにカルキ抜きを行った水を用意します。

温度計がある場合はそれを使用して、金魚が入った袋の水温と同じくらいの温度の水を用意しておきましょう。

この時にエアレーション(ぶくぶく)をかけて、水を循環させておきましょう。

2.温度合わせをする

水温合わせ

水の入った水槽やバケツの水の上に金魚の袋を浮かせます。

こうすることで温度が同じになり、金魚の温度変化による負担が軽減されます。

温度計で同じ温度の水を用意した場合は30分ほど行います。

計らずに用意した場合は1時間ほど温度合わせをしておきましょう。

袋の水と新しい水の温度が明らかに違う場合は2時間ほどつけておきます(温度計がなくてもなるべく同じくらいの温度で用意しておいてください)。

3.袋の水を半分捨て、その分の水を入れる(2回行う)

金魚の入った袋の水には目に見えない白点虫や細菌が潜んでいる可能性があるので、なるべくその汚れを除去しなければなりません。

方法としては、まず袋に入っている水を半分捨てます。

そして予め用意している水をその分入れます。

そのまま30分ほど放置します。

時間が経過しましたら同じように半分の水を捨て、その分量を入れます。

同じく30分ほど置きます。

4.金魚のみ水槽に入れる

時間が経過したら温度合わせをしておいた水槽・バケツに金魚を入れます。

決して素手で触らずにネット等を使用してください。

また、袋の水にはまだ菌が残っている可能性があるので、なるべく入らないように気を付けます。

5.塩水を作り3回に分けて入れる

塩 金魚

濃度0.5%(例:水10Lに対し50gの塩)の塩水を作るために塩を用意します。

純正の塩(塩化ナトリウム)が良いですが入手が難しいので、多くの飼育者は塩化ナトリウム99%以上の純度が高い食塩『塩事業センター』の食塩を使っているように思います。

  • 塩化ナトリウム純度が高い塩で、塩浴に適しています
  • 塩浴は金魚の健康維持のために行う機会の多い治療法ですので、持っておくと安心です


用意した塩を飼育水でよく溶かします。

これを水槽内に3回に分けて入れます。(時間的に3回に分けられない場合は2回でもOK。)

投入の間隔は1~3時間で、その時の金魚の状態を確認しながら時間をとります。

例えばショップで購入した元気な金魚で行う場合は1時間間隔、病気などで弱っている金魚には3時間とるといった形で臨機応変に行います。

6.状態をよく見る(重要)

おそらく水槽に入れたての金魚は元気に泳いでいるように見えます。

しかし実際は塩や新水による水質・環境変化で驚いている状態で非常にストレスを抱えています。

塩浴トリートメント用の水槽・バケツに入れた直後は容器を叩いたりしてあまり刺激しないように気を付けます。

逆に床に沈んでじっとしている状態もストレスを抱えており、こちらの場合は少し弱ってしまっています。

数時間で新しい水質に慣れて元気を取り戻すこともあるものの、回復しないようであればそのまま様子を見ましょう。

その他金魚の状態をよく見る必要があります。

見なければならない点は

  • 泳ぎ方
  • ヒレ・身体
  • 呼吸

の3つです。

泳ぎ方は先ほど言った通り、元気に泳いでいるような感じでもこれは環境変化に驚いている状態です。

ただ、数時間もすれば慣れて落ち着くのであまりきにしなくても問題ありません。

逆にじっとしている時はもう1日様子を見ます。

ヒレがボロボロになっていたり、身体に白い点が出ていないか確認しましょう。

病気の初期症状はヒレに出ることが多いのでじっくりと観察してこれからのトリートメントをどうするかを決めます。

ヒレや身体を見て病気の疑い有りの場合は症状に合った治療を行います。

詳しくは以下の記事に記しています。

金魚が病気に!白い点やモヤモヤが出る症状の治療方法と薬

金魚の赤い斑点や尾びれ等に血がにじむ病気とその治療法

呼吸の様子を確認しましょう。

トリートメントの水槽・バケツに入れて数時間経っても呼吸が早い(荒い)ようであれば、エラに関する病気の可能性もあります。

一方、床に沈んだまま呼吸をほとんどしていないような時はさらにもう1日様子を見ます。

2日目

半分の水替えを行います。

この際も温度計を使って、水替え前と後で水温が同じになるようにします。

もちろん新しく入れる水も濃度を合わせた塩水で、引き続き様子を見ます。

初日に環境変化に驚いて泳ぎ回っていた金魚も一晩過ごせば落ち着いていることが多いです。

一方最初は床でじっとしていた魚も環境に慣れ、水中をゆらゆらと泳いでいれば問題ありません。

2日目も泳ぎ方、ヒレ、呼吸を見て異変がないかチェックします。

特にヒレを観察して、初日には確認できなかった白点病や尾ぐされ病などが出ていないかチェックします。

病気の場合は塩浴と同時に薬浴も開始します。

フンが多ければ水替えを

初日・2日目にはフンを出します。

これはペットショップなどで与えられていた餌のもので、トリートメント内にこれを放置しておくのはよくありません。

フン カス

こちらの写真のようにカスのようなものや透明のフンが多く出るため半分以上の水替えが必要です。

水替え後にフンやカスが残った場合はスポイトなどで取り除きましょう。

塩浴・薬浴をする場合でもカスやフンは汚れのもとになるので水替えをした後に開始します。

3日目以降

初日から2日目は一晩で水が汚れることが多いですが、2日目から3日目はそれほど汚れないでしょう。

なので3日目は水替えの必要もありません。

3日目も病気が出ていないかなどをチェックします。

問題なければ基本繰り返し

金魚が弱っておらず病気も発症していなくても水替えは定期的に繰り返します。

水替えは基本的に水槽の汚れ具合(フンなど)を見ながら2~3日に1回、半分程度を替えると良いでしょう。

塩浴トリートメント中はエアレーションだけで濾過器がない状態ですので、水が汚れやすいため餌の与え過ぎには注意しましょう。

また、通常の水替えだけでも金魚にとっては負担になるため必ず温度合わせは行いましょう。

淡水への戻し方

金魚が元気になって塩浴トリートメントを終了する際は、1日かけて淡水に戻るように水替え(または水増し)をします。

3回程度の水替えで戻すのが良いでしょう。

塩水を3分の1抜き、カルキ抜きと温度合わせをしておいた水をその分量入れます。

投入の時間間隔は1~3時間ほどとりましょう。

淡水に戻してから1~2時間ほど経過しましたら本水槽へ移します。

もちろん本水槽の水も温度合わせをしておきましょう。

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期間について

上記の手順で行う塩浴トリートメントの期間は様子を見つつ金魚に問題がなければ1週間程度で完了してOKです。(季節にもよりますが白点虫やカラムナリス菌が潜んでいたならば1週間以内に発症しているでしょう。)

1週間の塩浴トリートメントで元気がよく、病気もないならば本水槽で問題なく過ごせます。

逆に元気がない・病気になっているならばトリートメントではなく、治療が必要になってきます。

治療となると目安の期間はなく「治るまで」行うのが基本です。

くれぐれも病気の状態で本水槽に入れないよう注意してください。

病気の種類や進行状態にもよりますが、治療開始から1~2週間はかかります。

塩浴トリートメント方法と期間まとめ

購入したての金魚には多くの菌や病気が付いている可能性があるため、本水槽に入れる前に塩浴トリートメントを行います。

塩浴の方法は

  • 1日かけて0.5%塩水になるように投与
  • 2日目は半分の水替えを
  • 3日目以降は2~3日に1回の水替え
  • 水替えの際の水温合わせは慎重に

という形です。

病気の初期症状ならば塩浴トリートメントで改善することもあり、1週間ほど金魚の様子を見て元気そうならば終了して本水槽へ移しましょう。

弱っていたり病気が発生した際には治療に移ります。

このページで紹介したグッズ

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テトラ (Tetra) ハイドロメーター



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